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大銀杏の木、寂し

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【落葉と五重塔】
PENTAX K100D
DISTAGON T*28mmF2
焦点距離28mm
WB太陽光
1/125sec
F6.7
ISO感度400





私が東大寺で見つけたくつろげる
場所のひとつでもある。


新公会堂の北にシルクロード館があり、
その北にイチョウの大木がある。
なだらかな丘状になっているそこには、
銀杏の落ち葉が敷き詰められる。
そして何より、銀杏の枝の間から
興福寺の五重塔が見える。


一粒で二度も三度も美味しい場所である。
天候に恵まれれば、茜色に輝く西の空も眺める事が出来る。


右手には大仏殿や南大門、
正面に興福寺五重塔、
左手に春日大社。
奈良の歴史的建造物や名所が
ここぞとばかりに囲んでいるこの場所は、
文字とは裏腹に驚くほど静かである。



大銀杏の木、寂し_e0145635_2054864.jpg









【茜色を借景に】
PENTAX K100D
DISTAGON T*28mmF2
焦点距離28mm
WB太陽光
1/125sec
F22
ISO感度400




眼前には春日野園が広がっており、
休日のみならず子供の遊ぶ軽やかな声が
切り株に腰を掛けている私の耳に届く。


私の視界に広がるこの当たり前の
平凡な風景が続く事こそ、
聖武天皇が望んでいた事なのかも知れない。




大銀杏の木、寂し_e0145635_2095760.jpg





【餌を求めて】
PENTAX K100D
DISTAGON T*28mmF2
焦点距離28mm
WB太陽光
1/125sec
F6.7
ISO感度400




時折家族だろうか、鹿が群れてやって来る。
人間も鹿も、大仏殿周辺では皆穏やかになる。
平凡な幸せがある場所なのだろう。
by keisukerudolf | 2008-12-13 20:14 | PENTAX100D
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