【雑木林の遺跡~秋篠寺~】
秋篠寺は梅雨時期の苔、秋のモミジが楽しめる場所です。 本堂に入る場合、拝観料が必要になりますが、 拝観料を払わなくてもいい場所ですら非常に美しい場所です。 但し、雑木林の中にあるお寺ですので、 夏場は相当蚊が多いです。 うつ病と診断されてから2年。 先日色んな事に気付かされてから、今までの半生を振り返る事が非常に増えました。 そして私は「必然的にうつになったんだな」と思いました。 自分のプライドの高さ、弱さ、すぐ逃げ出す狡さ、思い込みの激しさ、生真面目さ・・・ プライドの高い私が「大学受験」で「志望校合格」という一つの結果で達成されてしまい、 味をしめてしまったものですから、余計性質が悪いです。 そして、思い込みの激しさ。 その思い込みの正体は「一般的に言われている理想像」。 所謂、「良い大学に入って、良い会社に入り、出世し、良き伴侶を得る」というもの。 ここまで書かせて頂ければある程度お察しが付くかも知れませんね。 プライドの高さと思い込みの激しさが、自分を追い詰めていたのです。 語弊を生まないように敢えて書かせて頂くと、 私の母校に入学出来た事は、今でも本当に宝物だと思います。 2年留年しましたが、無事卒業も出来ましたし。 掛替えの無い方々と出会う事も出来ました。 俗に言われる「学歴」を手に入れる事も出来たのでしょう。 しかし、光があれば必ず影が出来ます。 宝物の影にあったものは、自分のプライドを悪いほうに助長する思い込みの力でした。 良い大学に入ってしまったからこそ、余計にはっきりと幻影が浮かび上がります。 そう、思い込みのイメージが、自分の中でより色濃くなります。 「あの大学を出られたんだから、いずれは自分もあの理想通りにならなきゃ」、と。 いわば薬の副作用みたいなものです。 大学時代も、中学高校時代と同じような思いがありました。 今日は大学時代の「何故?」につながるエピソードを一つ。 私の幼い頃の思い出の一つにあるのが、 「いつも家の物干しが置いてある場所で砂いじりをしていた」事です。 水道の蛇口をひねり、水を出し続けると物干しが置いてある場所に水が流れてくるのを ただ何も考えずにボケーッと見ておりました。 水が高い場所から低い場所へ流れ、 水は土を削り、削られた土が堆積され、いずれ一つの溜まり場を作る。 この光景は幼心に相当印象に残ったのでしょう。 母親に「水道代が勿体無いから辞めなさい」と怒られながらも 事在る毎に砂いじりをしてました。 中学3年、高校1年と落ちこぼれて(たと思い込んで)いながら、 高校2年の時に社会を選択する際、地理を選択したのは きっとこの時の事があったのだと思っています。 そして不思議な縁で、地理で学年1位を獲得してしまうのです。 (地理を受けていたのは学年で20名弱だったのですが) これは不思議ながら「プライド」にならず「生きる希望」になりました。 落ちこぼれていた闇の自分が感じた一縷の光に似た思いでした。 そして大学に入ったら地理の勉強をもっと深めていきたいと思ってました。 立命の文学部に入って地理を学ぼうと思ってました。 それ以上に「立命に行きたい」というのは単なる私のプライドだったのですが。 このプライドが自分の首を絞める結果になりました。 1年の浪人生活を経て何とか志望校の立命館大学に合格します。 地理の勉強がしたい、というのはありましたが、 それ以上に「立命館大学に行きたい」という思いが強かったです。 合格したのは産業社会学部と文学部(地理学科)、そして経営学部です。 どれほど強く行きたい!と思っていたかと言うと、 立命の合格発表だけは結果の如何を問わず見に行っていました。 よほど行きたかった、よほど「志望校に合格した!」 という実感を味わいたかったんでしょうね・・・・ しかし私が入学したのは文学部ではなく経営学部でした。 他にも合格していた大学もありましたが、 とにかく「立命館大学に行きたい!」と思っていたので、 進学校を立命にするのは即決に近かったです。 しかし、学部を絞る際に親と相談しました。 私は最初に「文学部に行きたい」と言いましたが、 両親に「文学部出身じゃ将来の選択肢が広がらない」と一蹴され、 親が払うお金で入学するんだから、という事で 経営学部に入学する事にしました。 この選択がよほど不服だったのか、 大学に入学してしまうと、勉強意欲が無くなりました。 あれだけ好きだった地理から離れてしまったからでしょう。 そして、過去の思い出が蘇ります。 そう、中学・高校時代に抱いていた感情です。 「自分の何故生きてるんだろう?」 「何故勉強しなきゃいけないんだろう?」 授業に通わず、委員会活動に熱を上げていたのは 恐らく「逃げ」だったのかも知れません。 しかし経営学部に在籍したおかげで、得られた友人が居ます。 知り合う事が出来た後輩が居ます。 これには本当に感謝です。私の宝物の一部です。 2年間留年しました。 おかげで中国に3回も行けましたし、公務員試験の勉強も経験出来ました。 公務員試験には合格しませんでしたが。 中国に行けた事は、今回の学びに繋がっています。 今回の学びもまた必然だったのでしょう。(続く)
by keisukerudolf
| 2009-08-31 22:56
| PENTAX K20D
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